

お話:株式会社 桑山 デザイナー 小林由華さん
−構想期間はどのくらいでしたか?
デザイン自体は確か1ヶ月程度の期間で、週末になると考えていました。
「SHIBUKI 飛沫」のアイディアが浮かんでから絵におとしこむまでに、2日とかからなかったです。
−デザインのインスピレーションはどのように得られましたか?
水のイメージは様々です。形や流れを変え、時に静かに優しく穏やかに、時に激しく荒々しく表情を変えます。
私はどのような'水'を表現しようかと思いながら、目を閉じて今まで旅した先の風景や海に潜ったときに
海中から眺めた空の輝きやプリズム、その流れのゆらめき、跳ね上がる水しぶき・・・などを思い浮かべながら
想像の世界に浸りました。
そのような中で、跳ね上がり、しずくとなって、きらきらと太陽の光に反射して輝きながら落ちていく様子、
その強さと繊細さのようなもの、それが頭の中を巡り、ぼんやりとしたイメージから気が付くと形になっていました。
−デザインのポイントを教えてください。
「SHIBUKI 飛沫」の名の通り、水しぶきが空中に舞い上がり、陽光を浴びてきらめきながら落ちようとする瞬間を
表現している点です。きらめき感の違いを大小のプラチナの丸玉とダイヤで表現し、跳ね上がり落ちようとする
しずくを"形状記憶"という特殊な素材を用いて形にしました。
この特殊素材により、身につけたとき、動くたびにネックレスがわずかに揺れ、動きと微妙なニュアンスを
演出することができたと思います。また、身につけると肌に透け感が生まれ、空気感―空中に跳ね上がる様子―
も演出できたのではないかと思います。
「SHIBUKI 飛沫」
−デザイン画は何パターンくらい描かれましたか?
「SHIBUKI 飛沫」が生まれるまでのラフアイディアは5パターンくらいです。
しかし、このSHIBUKIのデザインはアイディアからほとんど修正変更を加えることなく描けました。
「デザイン画」
−製作で一番苦労された点は?
ネックレス全体のバランスをとることが一番大変でした。製作スタッフが、プラチナの繊細な線を
1本1本組んではばらすという調整を繰り返し行い、ベストなバランスを探りました。
なぜなら、「SHIBUKI 飛沫」を製作する上で、ネックレス全体の微妙な雰囲気とバランスがとても大切だったからです。
そして、完成後も更に調整できるよう、製作スタッフが工夫してくれました。
また、プラチナだからこそ、繊細な細工、ゆるやかなカーブ、みずみずしい質感を表現できたと思います。
−「SHIBUKI 飛沫」のデフュージョンライン「PLATINUM SHIBUKI」のデザイン・ポイントを教えてください。
「SHIBUKI 飛沫」の雰囲気を一般の方々にも楽しんで身につけていただけるよう、
幾つかの角度からみた「SHIBUKI 飛沫」を表現してデザインバリエーション、アイテム展開をしています。
−小林さんにとってプラチナはどのような素材ですか?
一番、神秘的な素材だと感じます。凛として品格があり、それでいて純粋な気持ちも失われていない、
内にとても強いものを秘めた女性のような素材だと思います。
だからこそ、身に付ける側の立場にたってもプラチナの似合う女性になりたいと感じます。
−ありがとうございました。
■ 小林由華(こばやしゆか)
・東京都出身
・フリーランスのジュエリーデザイナーを経て、2年半前より株式会社桑山のデザイナーになる。
・2003年 「日本黒蝶真珠輸入協議会 タヒチアンパールトロフィー ネックレス部門」銅賞を受賞。
・2004年 「ベストジュエリードレッサー賞」にて、黒木瞳さんに授与したプラチナ・ネックレスを手がける。
■「SHIBUKI 飛沫」
・製作:株式会社桑山
・素材:プラチナ(158グラム)、ダイヤモンド(5.52カラット)
・想定販売価格:1100万円(非売品)

「バーゼルフェア2005」にて。
左:「SHIBUKI 飛沫」着用のモデル
右:デザイナー、小林由華さん
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